統合失調症



  • 統合失調症とは
    • 統合失調症は、思春期青年期に好発し、原因が不明の代表的な精神病です。そして、人格、思考、感情、行動、興味関心、対人関係などに障害をきたす疾患です。恋愛や失恋、就職などがきっかけになることが多く、出立の病といわれています。
  • 症状
    • 初期の症状は、不機嫌、親への反抗、成績の低下、昼夜逆転の生活、友人との交流が少なくなるなど、反抗期の状態に近い状態や考えがまとまらないといった訴えもみられます。これが次第に奇異な内容を含むようになったり、全く話さなくなったり、興奮状態になったりするなどして、病院に連れてこられるが場合が多くあります。
    • 統合失調症の特徴のひとつとして、本人自身は病気、あるいは異常であるとは思っていない『病識の欠如』があります。この『病識の欠如』が治療に結び付ける大きな障害となります。
  • 統合失調症の治療
    • 統合失調症の治療では、症状を抑えるための薬を飲んでいただくことが必要となります。ただ、当院では薬は最小限の量で処方するように心がけています。最初は症状を抑えるために薬をしっかりと服用していただき、症状が治まってきた段階で様子を見ながら維持量を考えます。それがトータルの薬の量をもっとも少なくする方法です。統合失調症の場合、長期的に服薬が必要となることが多く、副作用のリスクを考えるとトータルの服薬量が少ないということは重要です。注意していただきたいのは、症状が良くなったため、患者様の判断で薬を飲むことを止めてしまったために、ふたたび症状が重くなってしまうことがよくあります。飲んでいただく薬の量は患者様の状態を見極めた上で調整していますので、飲む量・回数はお守り下さい。社会活動に復帰するための基本は規則正しい生活です。特に、決まった時間の食事・睡眠を心がけてください。
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